原因は液体洗剤? 手荒れの原因と予防法
「毎年、冬になると手が荒れてしまう」という話をよくききますね。
そんな悩みがなかなか解決されず、手の皮膚が突っ張ったように感じたり、爪との境目でぱっくりと割れてしまうという人は、適切なケアが出来ていないのかもしれません。
手荒れの原因と対策をとって進行させないことも大切ですよ。
手が荒れる原因
1. 手を洗う回数が多い
最近では、手荒れをケアするクリームや石鹸などが増えてきましたが、相変わらず水仕事では液体洗剤に触れ、脂分を洗い流してしまっています。
厳密にいえば、食器を洗うときだけでなく、料理をするとき、掃除をするときも繰り返し手を洗い、清潔な手を保つために潤いは失われていくのです。
2. お湯を使っている
食器を洗うだけでも潤いを奪われやすい状況にあるのですが、お湯を使うことでさらに水分は蒸発しやすい状態になります。
温かいお湯のほうが気化熱によって手の表面の水分を奪っていくのです。
3. 洗剤を多く使う
油汚れを落とすために、洗剤を多く使う人も多いでしょう。
しかしそれらの多くには合成界面活性剤が含まれ、この刺激を受けることで手のたんぱく質を壊してしまいます。
とくに、ゴム手袋の着用などの注意書きがある場合は注意が必要です。
合成界面活性剤にはさまざまな種類がありますが、なかでも「AES(アルキエーテル硫酸エステルナトリウム)」「LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)」には注意が必要です。
また、強い洗剤を使っていなくても、お湯で食器洗いをしている人は注意が必要です。
洗剤で手の脂分を流した後に、お湯の気化熱で水分を失いやすい状態にあります。
4. 界面活性剤に多く触れる
洗剤を使うのは食器洗いだけに限りません。「お風呂掃除」「床掃除」「洗濯」など、普通に生活しているだけでもいろいろな洗剤に触れる機会があります。
しかもこれらの洗剤には「界面活性剤」や「香料」、「蛍光漂白剤」などが含まれているのが一般的です。
この状況で、冬の空気の乾燥と、気温の低下が加わることで手荒れが生じやすくなったり、症状が悪化してしまうのです。
手荒れを予防するには?
水やお湯に触れないことが手荒れを防ぎます。
そのためには、水仕事の時間を短縮させるか、ゴム手袋を利用することが適切でしょう。
しかし、ゴム手袋も人によってはアレルギーの原因であることもありますよね。
その場合は綿などの手袋を重ねて装着すると良いでしょう。
長時間洗いものをするときはハンドクリームを塗った上で、手袋をはめ、ゴム手袋またはビニール手袋をはめると効果的です。