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アトピーと皮膚常在菌の深い関係
アトピー性皮膚炎の発症は免疫力の低下や遺伝、生活環境などさまざまなものが原因とされていますが、
根本的な原因は「皮膚常在菌」が関係していることをご存知でしょうか。
今回は、アトピーと皮膚常在菌の関係についてお話します。
アトピー性皮膚炎の基礎知識と症状
アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が弱い人がかかりやすい病気です。
親族に喘息やアレルギー性疾患など、免疫機能が関係する病気を抱えてる方がいる場合、その体質を受け継いでアトピーにかかってしまう人もいます。
大人になってアトピーを発症する方は、ストレスや既に発症していたアレルギー反応が原因でかかってしまうことが多いです。
アトピーの主な症状は痒みと湿疹で、免疫機能や生活環境によって改善と再発を繰り返すのが特徴。
おでこ・目や口などの粘膜周辺・耳・首などにできやすく、ワキや手足など肌同士が触れる部位にも発症するケースが多いです。
症状が慢性化してしまうと掻き跡や色素沈着ができてしまいます。
皮膚常在菌とは
常在菌とは、その名の通り体内外に常に存在している微生物のことです。
皮膚常在菌は、皮膚表面に存在している微生物のことを指します。
表皮ブドウ球菌などの善玉菌、アクネ球菌などの日和見菌、黄色ブドウ球菌などの悪玉菌が、私たちの皮膚上で皮脂や汗などをエサにして生息しているのです。
体が健康な時は善玉菌がきちんと活動しているので、日和見菌や悪玉菌が悪さをしても肌には被害がありません。
しかし、間違ったスキンケアや体調、精神バランスが崩れて善玉菌の数が減ると悪玉菌・日和見菌の影響を受けやすくなりニキビや炎症を起こしてしまいます。
肌のバリア機能という単語は、角質層のことも指していますが、肌表面に居る皮膚常在菌のことも指していると言えるでしょう。
皮膚常在菌とアトピーの繋がり
アトピーは、炎症や掻き傷は炎症を起こすと傷口がじゅくじゅくと膿んでしまうことがありますよね。
これは、黄色ブドウ球菌が傷口から出てくる体液をエサとして増殖していることが主な原因で、悪玉菌の働きが皮膚上で優勢になっている状態だと言えます。
つまり、皮膚常在菌の善玉菌が減少している状態だとアトピーの症状は酷くなり、化膿が進んでどんどん悪化していくということ。
肌バリアの弱い状態とは、皮膚常在菌のバランスが悪く、ウイルスや悪玉菌の侵食を肌が許してしまっている状態なのです。
皮膚常在菌は、私たちの皮脂や汗をエサとして生活をしているので、汗や皮脂が肌からなくなってしまうと菌が増殖しません。
皮膚常在菌を減少させないためには、毎日汗をかくことが大切だとされています。
出来るだけ毎日体を動かして汗をかき、菌の増殖を目指しましょう。
また過度なスキンケアでも菌は減ってしまうので、休日などはなるべくメイクをせず、簡単な洗顔でケアを済ませられる日を作ることも大切です。
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