夏場は特に注意! マダニが媒介するSFTSウイルスとは
夏になり、レジャーなどで山へ出かける機会が多くなってきました。
屋外でのレジャーで気になることと言えば、「虫」による被害です。
虫に刺されてもかゆくなるだけ、と対策を怠ってしまってはいませんか?
実は、ダニや蚊といった虫を媒介にして広まる感染症は少なくありません。
中には、命に関わる危険な感染症もあるのです。
今回は、特に気を付けたい「SFTSウイルス」についてお話しいたします。
SFTSウイルスとは?
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスは、2013年に初めて日本での感染者が確認されました。
SFTSウイルスに感染すると、発熱や下痢、嘔吐、腹痛、頭痛、筋肉痛、全身の倦怠感といった症状を引き起こします。
また、意識障害や失語といった神経症状を引き起こす場合もあります。
潜伏期間は6日〜2週間ほど。
未だ有効なワクチンや薬が見つかっていないため、死に至る可能性もある恐ろしい感染症です。
SFTSの原因となる「マダニ」
SFTSウイルスは、「マダニ」を媒介として感染します。
ダニと聞くとカーペットや畳に生息するイエダニを想像しますが、同じダニの仲間でも、マダニとイエダニとは全く別の種類の生き物です。
マダニの生息地は野山や山林など。身近な所では、民家の裏山や畑、あぜ道、公園の草むらにも生息している可能性があるため注意が必要です。
マダニに噛まれたら?
マダニは、噛み付いた際にセメントのような唾液で体を固定し、1週間から10日近くも相手の体に寄生します。
最初は身体が小さいため気付かず、血を吸って徐々に大きくなってきたことでマダニの寄生に気がつくというパターンが多いようです。
マダニの寄生に気がついたからといって無理に引き抜こうとすると、頭部や牙が体内に残ってしまったり、強くつまんだことでマダニの体液が体内に逆流してしまったりします。
自分でピンセット等を使って対処する方法もありますが、最も確実なのは病院に行くことです。
マダニの対策方法は?
マダニの生息しそうな場所へ行く際は、以下の点を意識してマダニ対策を徹底しましょう。
■肌を露出しない
長袖、長ズボン、靴下、スニーカーは必須です。
■虫除けの使用
蚊への対策として使用される虫除けですが、虫よけに含まれるDEETはマダニ忌避に効果的であることがわかっています。
■むやみに草木に触らない
草木を介して潜んでいるマダニと接触してしまう可能性があります。
■帰宅後の確認
帰宅したら、マダニが寄生していないか全身をくまなくチェックしましょう。
マダニに噛まれたら必ずSFTSに感染するというわけではありませんが、対策はしっかりと取っておくに越したことはありません。
虫除けに含まれる成分が不安だという方は、天然成分の害虫忌避効果を利用している虫除けを使用してみるのもいいのではないでしょうか。
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また、マダニは犬や猫といったペットに寄生する場合もあります。
ペットの場合はSFTSには感染しませんが、バベシア病などの病気にかかってしまう危険があります。
人間だけではなく、ペットの身体もしっかりとマダニから守ってあげてください。